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少数民族の伝統を伝えるーティナラク織の会・KAFTIー

2010年07月02日

先日、すずらん祭りで、ティナラク織の会KAFTIの森田奈美さんとお知り合いになり、

豊四季で開催中の展示会に行ってきました。

少数民族の伝統を伝えるーティナラク織の会・KAFTIー

ティナラク織はフィリピンの少数民族ティボリ族の伝統の織物です。



ティナラク織、中間業者によって原価にならない価格で買い叩かれ

生活が成り立たないので伝統は絶えつつありました。

森田さんはこの伝統を残し、現地の悲惨な状況を伝える為に

ティナラク織をフェアトレードで販売しながら活動をしています。

森田さんのインタビューにも詳しく書かれています。


実際にティナラク織を見てみると本当に高い品質のものだと感じました。

3ヶ月もの時間をかけ、繊維から、紬、染め、織り、全て人の手で

天然の素材を使って出来上がる織物。

この織物が買い叩かれていると聞き胸が痛む。

さらには生活の糧のなる森林も日本を含めた先進国にその80~90%奪われてしまったと。

技術も土地の恵みも搾取されてどうして生きていけばいいのか。

例えば農業をするにも、種を買う必要がある。

だけどその種は遺伝子組み換えされていて、肥料と農薬がないと育たない。

だかた肥料と農薬を買って育てる。

もちろんその費用は借金をする。

そして出来た作物は借金と引換にほとんど持っていかれる。

残った土地は肥料と農薬でやせ衰える。

農業を続けられなくなり土地を移ると、残った土地を買い叩く。

どうすればいいのだろう。

安さを求めて、知らず知らず、人が人らしく生きてく最低限の生活を脅かしている。

こっちも貧乏だけど、100円って有難すぎるんだけど、でもその度合いが違う。

どうすりゃいいんだろう。


私は、沖縄のCoccoが青森の六ヶ所村に行って問題を共有している姿を見て、

こういう繋がりが増えていくことが大切なんじゃないかと思った。

基地問題と、原子力問題は内容が違うかもしれないけれど、

抱えている苦しさとか、少数では何も出来ないところとか似ている気がする。

そんな、少数なばかりに、出遅れたばかりに、権力がないばかりに、金がないばかりに

大きな問題を背負っている人々は世界中に点在している。

その点在している人々が、お互いの問題を共有しあって、知恵や力を出し合えたら、

一個一個、解決していけないかしら。

自分らだけだと思っていたから泣き寝入りしてきたことも、

そうじゃないって分かったら、大きな力になっていかないかしら。

自爆テロじゃ解決しない。だって相手はそんな被害を受けるところにいないんだもの。

生きることは大切よ。解決出来るのは生きている人だから。

まずは知ることから。

知ったら、知らなかったときのようにはいかなくなるはず。

幸せな気持ちって、知りながら無視は出来ないところに生まれるから。


さてこのティナラク織り、7月9日10日に光源寺千成りほおづき市にて出展されます。

ぜひ実際に手に取って見てくださいね。

とても綺麗で丈夫。鈴の音も素敵ですよ。

森田さんにも沢山お話を聞いてみてね。

不思議なご縁で私も再会致します♪


少数民族の伝統を伝えるーティナラク織の会・KAFTIー



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    Posted by chiyro at 16:09│Comments(0)レポ♪
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    前回の記事、ちょこっと詳しく(?)にょけ雑記に書きました。

    綺麗に纏めていないけれど、葛藤もそのままで♪

    少数民族の伝統を伝えるーティナラク織の会・KAFTIー











    ...
    ティナラク織りから【*てしごとや・チイロ*】at 2010年07月02日 16:14
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